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営業中なのに「閉業」表示?重複リスティング・なりすまし・虚偽の閉業からお店を守る方法

公開: 2026-07-31 / 更新: 2026-07-31

毎日営業しているのに、Googleマップには「閉業」の文字。検索すると、自分の店のプロフィールがなぜか2つ出てくる——。Googleマップ上では、店舗側に非がなくてもこうした情報の乱れが起こります。この記事では、虚偽の閉業報告・重複リスティング・なりすましという代表的な3つのケースについて、起こる仕組みと対処手順、日頃からできる防御策を解説します。

競合や第三者に営業を妨害されることはあるのか?

あります。Googleマップは誰でも情報の変更を提案・報告できる仕組みのため、誤解や悪意による「閉業報告」「情報の書き換え」「重複プロフィールの作成」が起こり得ます。頻度は高くありませんが、起きたときの実害が大きいのが特徴です。

Googleマップの店舗情報は、オーナーだけが管理する閉じたページではなく、利用者の報告と提案を取り込みながら更新される公開情報です。この仕組み自体は地図の鮮度を保つためのもので、大半の報告は善意によるものです。仕組みの詳細は「提案された編集」の解説記事で詳しく説明しています。

ただし、この開かれた仕組みは裏を返せば、誰でも他店の情報に干渉できるということでもあります。実際に、営業中の店舗への閉業報告、定休日や営業時間の改ざん、同じ店舗の重複プロフィール作成といった事例は国内でも報告されています。すべてが悪意とは限らず、勘違いや古い情報に基づく報告も多いのですが、店舗側から見れば「ある日突然、身に覚えのない表示になっている」という点は同じです。

重要なのは、こうした事態を「珍しいから気にしない」ではなく、起きたらすぐ気づいて直せる体制を持っておくことです。以下、ケース別に見ていきます。

「閉業しました」と勝手に報告されるとどうなるのか?

プロフィールに「閉業」の表示が付き、検索結果や地図上で「営業していない店」として扱われます。来店・予約が止まるだけでなく、AI検索が「その店は閉業した」と回答してしまうリスクもあります。

Googleマップには、ユーザーが「この場所は閉業した」と報告できる機能があります。報告をGoogleが確からしいと判断すると、オーナーへの事前確認なしに「閉業」表示が付くことがあります。閉業表示が付いた店舗は、検索結果で目立たなくなり、経路検索や「近くのお店」からも実質的に外れます。飲食店や美容室のように予約や来店で成り立つ業種では、表示が続いた日数分だけ機会損失が積み上がります。

さらに見落とされがちなのが、AI検索への波及です。ChatGPTやGoogleのAI Overviewsは地図上の情報を参照して回答を作るため、閉業表示が残っていると「その店舗は現在閉業しています」とAIが案内してしまう可能性があります。お客様がAIにお店のことを尋ねる時代には、誤った閉業表示は「地図上の表示ミス」では済まず、あらゆる検索経路での機会損失につながります。

閉業表示が付いたときの対処手順

確認済みオーナーであれば、Googleビジネスプロフィールの管理画面に「営業中としてマークする」といった修正の導線が表示されます。まずそこから営業中であることを申告してください。反映されない場合や、繰り返し閉業報告を受ける場合は、Googleビジネスプロフィールのヘルプからサポートに問い合わせ、営業実態を示せる情報(公式サイト、直近の投稿など)を添えて申し立てます。対応の起点はどちらもオーナー確認済みであることです。未確認の場合は、何よりも先にオーナー確認を済ませる必要があります。

重複リスティングはなぜ危険なのか?

口コミと評価が複数のプロフィールに分散して実力より低く見えるうえ、情報の食い違いが生まれ、GoogleもAIも「どちらが本物か」を判断しにくくなるためです。

重複リスティングとは、同じ店舗のプロフィールがGoogleマップ上に2つ以上存在する状態です。悪意で作られるケースだけでなく、過去の登録の残骸、移転前の情報、住所表記のゆれ、ユーザーによる新規登録など、自然発生することも珍しくありません。

問題は3つあります。第一に、口コミが分散します。本来1つのプロフィールに集まるはずだった口コミが2つに割れると、どちらの件数も少なく見え、評価の平均もばらつきます。第二に、情報が食い違います。片方だけ営業時間を更新すれば、もう片方は古いまま。お客様がどちらを見るかは運次第になります。第三に、GoogleとAIの評価が割れます。検索エンジンもAIも「情報の一貫性」を信頼の手がかりにしているため、同じ店名で内容の異なるプロフィールが並んでいる状態は、どちらの評価にとってもマイナスに働きます。

重複を見つけたときの対処手順

まず、正とするプロフィール(オーナー確認済みの方)を決めます。そのうえで、重複している方について、管理画面のサポート経由で統合・削除を依頼します。重複側に口コミが付いている場合、統合により引き継がれるケースがあるため、削除ではなく統合を優先して相談するのがおすすめです。処理には時間がかかることがあるので、依頼後も表示が消えるまで定期的に確認を続けてください。

なりすまし・乗っ取りはどう防ぐのか?

最大の防御は、第三者より先に自分がオーナー確認を済ませておくことです。あわせて、オーナー権限のリクエスト通知を見逃さないことが重要です。

オーナー確認されていないプロフィールは、言わば「所有者不明の看板」です。第三者がオーナー権限を申請すれば、本来の店主が知らないうちに管理権限を持たれてしまう余地があります。権限を持たれると、情報の書き換えも写真の差し替えも先方の自由になり、取り戻すには手間と時間がかかります。オーナー確認は集客施策である以前に、店の情報の所有権を確保する行為だと捉えてください。

すでにオーナー確認済みでも、他のユーザーが管理権限をリクエストしてくることがあります。このときGoogleから通知が届きますが、一定期間対応しないと、リクエストが承認される方向で処理が進む場合があります。身に覚えのない権限リクエストの通知が届いたら、放置せず期限内に必ず拒否の対応をしてください。通知を見逃さないためにも、プロフィールに登録しているメールアドレスは日常的に確認できるものにしておくことが大切です。

日頃からできる防御は何か?

オーナー確認・情報の網羅入力・Web上の情報の一貫性・定期的な監視。この4つを揃えておくと、異変が起こりにくく、起きてもすぐ気づけます。

ここまでのケースはそれぞれ別物に見えますが、防御策は共通しています。まずオーナー確認。すべての対処の起点であり、なりすましへの最大の防御です。次に情報の網羅入力。プロフィールが正確で充実しているほど、外部からの誤った報告が採用されにくくなります。三つ目がWeb上の情報の一貫性です。公式サイト・各地図サービス・SNSで店舗名・住所・電話番号が一致していると、Googleが報告の真偽を判断する際の裏付けになります。この状態のつくり方はサイテーションの解説記事で詳しく説明しています。

最後が監視です。閉業表示も重複も権限リクエストも、早く気づけば傷は浅く済みます。単店舗なら週1回の目視確認を習慣に、多店舗なら手作業では回らないため、変更検知や一括管理ができるツールの利用が現実的です。きゃくくるでも、店舗情報の保護と複数店舗の一括管理を提供しています。

まとめ

Googleマップでは、虚偽の閉業報告・重複リスティング・なりすましといった、店舗側に非のない情報の乱れが起こり得ます。実害は来店機会の損失にとどまらず、AI検索が誤情報を引用することで広がっていきます。対処の起点はいずれもオーナー確認。そのうえで、情報の網羅入力とWeb上の一貫性で「乱れにくい状態」をつくり、定期的な監視で「乱れたらすぐ気づける体制」を持つこと。攻めの集客施策と同じくらい、この守りの整備が店舗の資産を支えます。

神吉修平
神吉 修平SHUHEI KANKI

ALDONIX代表。兵庫県高砂市を拠点に、Webディレクターとして100件以上のサイト制作を指揮。現在は高砂・加古川・姫路エリアで、MEO×AI検索の集客サービス「きゃくくる」を運営。

店舗情報の保護・監視・一括管理は、きゃくくるがまとめて対応できます。

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